未来企画

地域に開かれた福祉で地域課題の解決を目指す『未来企画』。小規模多機能ホーム「福ちゃんの家」や放課後等デイサービス「アスノバ」など、様々な施設を運営している。なかでも注目を集めているのが、多世代複合施設「アンダンチ」。50名ほどの高齢者が暮らす「アンダンチ レジデンス」を核に、就労継続支援B型事業所や企業主導型保育所、誰もが利用できる食堂、駄菓子屋などが1カ所に集まり、高齢者が暮らす施設には時折保育園児の元気な声が聞こえ、食堂や駄菓子屋では利用者とスタッフ、地域住民とのささやかな交流が生まれる場となっている。
ここでは、施設内に保育園があることで育児中のスタッフはすぐ近くに子どもを預けて安心して働くことができ、介護スタッフが利用者の介護やケアにより集中できるよう、障害者就労メンバーが施設の清掃を担うといった工夫も実践している。子ども、高齢者、障害者、スタッフそれぞれが役割を持ち、支え合う取り組みは大きな注目を集め、2019年度の仙台「四方よし」企業大賞で大賞を受賞。地域に開かれた福祉を体現することが、スタッフの働きやすさにもつながっていることが評価された。
2025年春からは特定施設入居者生活介護事業者として「アンダンチ レジデンス」の入居者に介護サービスの提供が可能となり、スタッフの教育・研修にもより力を注いでいく。研修は、一人ひとりに年間の研修計画を策定し個々のスキルや職位に合わせた教育を実施。外部の研修システムを活用しておりオンライン研修で全国の事業所とつながることができるのも魅力的だ。地域包括ケアシステムの先駆けとして全国からも視察が相次ぐ『未来企画』。福祉を軸に、地域とともにコミュニティを構築していくことに価値を感じる人は、楽しみとやりがいを持って働けるはずだ。