陽光ビルサービス株式会社

ビル・マンションのメンテナンス企業として知られる『陽光ビルサービス』。2年前に就任した47歳の新社長は、先進技術などの導入や領域拡大にも意欲的に取り組んでいる。現在は建物の清掃・警備に加え、マンション管理や不動産仲介までと幅広い領域の「建物管理」を手掛けるが、近年特に力を入れているのが設計を含めたリフォーム業だ。これまで建物改修に関するさまざまな相談に応えてきた知見を生かし、より快適でユースフルな空間デザインを提案・実現している。
オフィス内も社内スタッフが施工管理の立場で積極的に携わり、フリーアドレスのデスクやリモート会議用個室、明るく開放的な休憩スペースなど、快適に働ける環境を実現している。

同社が最も重視するのは人材の育成だ。入社後1年間は「陽光社内大学制度」という研修を実施。3カ月おきのメンターフォローアップをはさみながら各部署での現場研修を行い、仕事を一通り体感した後の翌年3月に正式配属となる。また３～５年目の若手社員向けには「ワークライフプラン形成塾」として、仕事とライフイベントとのバランスをテーマに、いかに働くかを考える機会を与えている。
資格取得支援にも意欲的だ。研修期間中に「ビルクリーニング技能士」「危険物取扱者」「電気工事士」から1つを選択して取得することを奨励。中江の研修センターで資格取得の実技講習が受講でき、合格したあかつきには「お祝い金」が出るほか、給与に資格手当が加わる。
さらに快適に働ける環境づくりの一環として、毎週水・金曜の「ノー残業デー」を実施。これにより社員各自が「残業せずに働くスケジュールづくり」に意識して取り組むなど、目に見える効果を上げているという。地元にしっかりと根を張りつつ、新たな領域に挑戦する同社の姿勢は、地元貢献を考える人にフィットする環境といえそうだ。